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セキュリティコラム 教えて所長!

所長の助手の小林です。
このページでは、僕と一緒にサイバーセキュリティの勉強ができますよ。

Episode10:あなたのWebサイトは大丈夫?

画像:小林

所長 見てくださいこれ!

画像:冴羽

なんだ朝から

画像:小林

僕のお気に入りの個人サイトのタイトルが『フェイク様カッコいい』になってますよ!

画像:冴羽

どれどれ
ああ、これはアイツの仕業だな

犯罪者ファイル#6:フェイク

画像:フェイク

脆弱性のある古いOSやソフトウェアを更新しないまま使用し続けているWebサーバを見つけ出し、その脆弱性を狙ってWebサイトを改ざんすることを得意とする。

画像:小林

サイバーゴーストの登場 早っ

画像:小林

でも あんまり害がなさそうですね

画像:冴羽

こいつは ネットサーフィンをしながらバージョンの古いOSやソフトウェアを使用しているWebサーバを見つけ出して手当たり次第に攻撃し サイト名を自分の名前に改ざんすることを生きがいにしているやつだ

画像:小林

へぇ~
でも どうやってサイトのOSやソフトウェアがわかるんですか?

画像:冴羽

その前に Webサイトを閲覧する流れを簡単に説明すると
【スマホ・PC等】

【Webサーバにアクセス】

【Webサイトの情報をもらう】

【Webサイトをスマホ等に表示】
という感じなんだが この【Webサイトの情報もらう】ときにWebサーバのOS情報等が一緒にもらえるんだよ

画像:小林

レージィ(Episode7「公開された脆弱性情報の悪用」)の時もそうでしたけど、脆弱性っていうのは本当に怖いんですね

画像:小林

でも 弱点になるような情報を相手にあげちゃうっていうのも変な感じですね
どうにか 隠したりできないんですか?

画像:冴羽

Webサーバの動作環境にもよるが システム情報等の余計な情報をサイト閲覧者に渡さないということも可能だ
だが いくら情報を隠したところで それは脆弱性をなくしたとは言えず 攻撃の糸口をインターネット上にさらし続けていることに変わりはない

画像:冴羽

重要なのは 脆弱性をそのままにした状態でWebサーバを運用しないこと
そのためには Webサーバを動かすOSやソフトウェアのバージョンを把握し 新しバージョンが出たらアップデートしていくことが重要だといえる

画像:冴羽

ただし アップデートする際は これまでのWebサーバの動作に影響を与える場合もあることから その点には注意が必要だ

画像:小林

へぇ~ Webサイト1つ公開するにも大変なんですね~
まあ 僕的には そんなことより商品情報の更新の方が重要なんですけどね

画像:冴羽

小林君やお客さんにとってはそうかもしれないが
Webサイト運営者にとって 掲載情報の更新を定期的に行う以上に Webサーバのシステムの更新や見直しが重要なことなんだよ
Webサイト自体が公開できなければ元も子もないからな

画像:冴羽

それに Webサイトの改ざんというのは
Webサイトを閲覧する側の小林君にだって他人事ではない話だぞ

画像:小林

え どうしてですか?

画像:冴羽

Webサイトに載っているリンク先が変更されたら どのようなことが起きるか想像してみるといい

画像:小林

う~ん 想像できません

画像:冴羽

例えば小林君がフィットネス用品を買おうとクリックしたら 本物そっくりの偽物のページに飛ばされてしまう可能性があるということだよ
あとは 想像できるだろ?

画像:小林

・・・

画像:小林

じゃあ そこで僕が気づかないでフィットネス用品を買うために個人情報やクレジットカードの番号を入力しちゃったら・・・

画像:小林

・・・

画像:小林

フェイク 害 大有りだ!

画像:冴羽

実際 リンク先をフィッシングサイトに改ざんされ
気づかない利用者がカード情報を詐取されてしまった事例もあれば
Webサイトを見ただけでウイルスに感染するように改ざんされたケースもあるんだ

画像:小林

本物そっくりだったら 気づきませんし
そもそも Webサイトの見た目が何も変わっていなかったら疑いようがないですよね

画像:冴羽

そのとおり
Webサイトを改ざんされるというのは 思った以上に深刻な話なんだよ
運営者のみでなく それを閲覧する利用者にとってもね

画像:冴羽

特に企業サイトであれば 信用問題にも発展し その後の事業に影響がでる可能性だってある

画像:冴羽

今回の話で 小林君も少しはWebサーバのシステムの脆弱性を放置することの危険性について理解できたんじゃないかな?

画像:小林

脆弱性を放っておくと自分だけじゃなく 周りにも影響しちゃうんですね
でも 脆弱性 脆弱性って言われても 僕正直よくわからないんですよね

画像:冴羽

そうだな 「脆弱性の放置は危険」とはいっても 多くの人はピンとこないだろう
しかし だからと言って放置し続けて良いものでもない
少なくとも 自分や自社で管理しているWebサーバにサイバー攻撃の対象となる脆弱性があるかどうかは把握しておかなければならないんだよ

画像:冴羽

参考までに IPAとJPCERT/CCが共同で運用している脆弱性対策情報ポータルサイトのリンクを貼っておく
このサイトでは プログラム名から発表された脆弱性を検索することができるから小林君も一度試してみるといい
JVN(Japan Vulnerability Notes)

画像:小林

それにしても この事務所には所長がいて良かったです
わからなかったら所長に聞けば分かりますもんね

画像:冴羽

そうやって詳しい人に聞くのも一つの手だ
また 企業であればWebサーバの運営を専門業者に委託してしまうという手もあるな

画像:小林

じゃあこの冴羽探偵事務所のサイバーセキュリティは所長に委託します
しっかりお願いしますよ 所長

画像:冴羽

さっきも言った通り、サイバーセキュリティは他人事ではないんだぞ!
私の事務所に出入りする以上、しっかりサイバーセキュリティについて勉強するように!

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